山口県立熊毛北高等学校でファッションショー、ゲネプロを開催。ランウェイを歩く3年生の姿を見てきました。
デニムに、モノクロに、ドレス・・・実にさまざまな衣装を纏い、つぎつぎと生徒たちが赤い絨毯のランウェイを歩いてきます。
わたしがやってきたのは、周南市内にある山口県立熊毛北高等学校。ここは、普通科、ライフデザイン科を併設する、全校生徒148名の県立高校です。今日はここでファッションショーのゲネプロが行われるということで、取材にやってきました。
みなさん、ゲネプロをご存知でしょうか?
ゲネプロとは、本番と同じ形で行う、通しのリハーサルのことです。
「どうせ行くならリハーサルじゃなくて、本番に行けばいいのでは?」
そう思われる方もいらっしゃると思います。
実は、今年度は私たちが本番に取材に行けなかったある理由が・・・。
それは、「コロナ禍で行うファッションショーだから。」です。
ライフデザイン科服飾デザインコースの生徒によるファッションショーは毎年、文化祭で発表します。専門科目である「ファッション造形」と「課題研究」の授業で、ファッションショーで纏うための衣装を製作するそう。その授業では、より高度な技術を有するアイデアを自分の作品に生かすため、外部から招いた洋裁や服飾小物作りの専門家の指導を受けます。
そんな貴重な発表の場である文化祭も、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、「無観客実施」となってしまいました。
しかし、この成果発表の場は、学習を見守り、協力してくれた保護者の前で、身につけた技術と知識を披露する大切な場です。特に、今年度卒業する3年生にとっては、集大成を見せる場でもあります。
そこで、今年は、ゲネプロに、出演者の3年生の保護者のみを招待し、披露することにしました。
コロナ禍で、今までの成果を発表する場が失われていくのは、大変悔しいことです。
それがこのように、小規模ではありますが開催され、笑顔でランウェイを歩く生徒の姿を見ていると、私もとても嬉しく、感慨深い気持ちになりました。
お待たせしました。では生徒たちがランウェイを歩く華麗な姿をぜひお楽しみください。
見事です・・・これら全てを自らの手で制作しているというのだから、驚きです。完成した服を身に纏う瞬間は、想像できないほどの達成感を味わえるのではないのかなと思います。それぞれの個性あふれるセンス、脱帽です。
ファッションショー終了後は、会場に来てくださった保護者の方や、お世話になった先生、ファッションショーを裏で支えていた後輩たちと記念撮影。集まるとより一層華やかです。立派なクリエイター集団です。
一段落ついた頃、今回のファッションショーのリーダー、副リーダー(両人とも3年生)に話を伺うことができました。
「練習ではうまくいかなかったところも、今回はうまくいきました。保護者にショーを見せることができてよかったです」
と、晴れやかな笑顔で語ってくださいました。
本番は無観客での実施ですが、きっと全校生徒が感嘆し、ヒートアップするショーになることでしょう。本番の成功、そして3年生の今後の活躍を願っています!