夫・直樹さんは山口県下松市出身。妻・アンナさんは東京都出身。お二人は東京の自家焙煎コーヒー店で経験を積み、結婚を機に直樹さんの地元である山口県へ移住。2021年4月、周南市政所(まどころ)に「amillcoffee」をオープン。
直樹さんはコーヒーの香味を識別するカッピングの全国大会で3度の優勝、アンナさんはコーヒーの抽出技術を競う全国大会で第5位の成績を収めた経験もあるなど、コーヒーに関する実力と知識は全国トップレベルを誇ります。直樹さんのご家族病気や怪我が重なり「もし何かあった時に、すぐ駆けつけることができるように」と地元での開業を決意。それと同時に「故郷である山口県をコーヒーで盛り上げていきたい」という思いも芽生えたそうです。
新たな土地でのチャレンジを選んだ酒井さんご夫婦。
「テレビや新聞で取り上げていただいたおかげもあり、徐々に常連さんが増えていきました。こんなに応援してくれる人がたくさんいるんだって。地元の方々の温かさを感じています。本当にありがたいです。」と直樹さん。店名の「アミルコーヒー」は、「編む」と「will」を掛け合わせた造語。お二人にとって大事な家族、地域、生産地の未来を、コーヒーを通してつないでいきたいという意志が込められています。
「僕たちのような個人店が増えれば、人の流れが生まれると思います。そうすれば、自然とまち全体が盛り上がり、地域外からも人が集まってくるはず。より活気のあるまちになったらいいなと思っています。」